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長く使われていなかったと思われるKowa SE-R
Kowa SE-R 修理前1

このカメラのメーカーであるコーワはあの製薬会社のコーワの光学部門で、その歴史は製薬部門よりも古いと聞いています。
現在でもフィールドスコープや、最近盛り上がっているCマウントレンズでは高い人気を誇っています。

シャッターボタンを押したまま、このカメラの時は止まっています。
Kowa SE-R 修理前2
不動が先か、シャッターボタン押下が先かは知るよしもありません。

コーワの一眼レフは、レンズシャッター一眼レフという最近では見かけない仕組みをもつ変わり種です。
通常のフォーカルプレーンシャッターの一眼レフは露光をフィルム直前の2枚のシャッターのスリットが走行することで露光を行います。光の経路の邪魔になるのはミラーだけです。
シャッターボタンを押すと、
ミラーアップ-->シャッター先幕走行-->シャッター後幕走行-->ミラーダウン
このように動きます。

ところがこのカメラはシャッターを幕でなく、レンズの後ろ、ファインダミラーの前のシャッターユニットの開閉で露光をで行っていますので、いろいろとすることがたくさんあります。
シャッターボタンを押すと、
レンズシャッター閉-->ミラーアップ-->遮光板アップ-->レンズシャッター開閉(露光)-->遮光板ダウン-->ミラーダウン-->レンズシャッター開
このように動きます。
たくさんのメカを動かしていますので、製造から月日を経ると、油切れなどによる各部の動きの鈍りが集積してこのように不動になってしまいます。


このカメラは、メカ不動、露出計不動、ファインダー汚れ、外観汚れ、シャッターボタン固着、レンズ汚れ、カビ、こうなると重修理です。


早速修理に取りかかりますましょう。

メカ動作の抵抗になっている所を清掃、給油していきます。
Kowa SE-R修理中2

シャッターユニットも分解してオーバーホールします。
Kowa SE-R修理中4

取り外したミラーボックス、両側にカムが付いていて、片方がミラー、もう一方が遮光板を動かします。
Kowa SE-R修理中3
ロータリーエンジンみたいですね(^.^)


露出計不動の原因はこれ
Kowa SE-R修理中1
電池からの腐食物質の遡上で配線と半田部分が腐食し断線してます。
配線は新しい線に交換しました。

各部調整の上、レンズ清掃を行いカメラとして復活しました。
外観を清掃し、Kowaの文字も墨入れして若返った姿です。
Kowa SE-R修理中5

このカメラ、まだまだ使えますよ。
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