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カメラ修理は横浜カメラサービス - yokohama-camera-service.com
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今回はOLYMPUS PEN-FTの修理をご紹介します。

弊店では比較的修理件数の多い機種です。(ブログに登場するのは2回目)
PEN-FTはPENシリーズの一眼レフの第2段として1970年に発売されました。
TTL露出計を内蔵し、PEN-Fで2回巻きだった巻き上げは一回巻きに変更され、左前面にはセルフタイマーも搭載しています。
R0012364_2.jpg
内部も若干の変更があり、PEN-Fはプリズムの入光部を曇りガラスにしてピントグラスとしていたのに対して、フレネルレンズの裏側を曇りガラス加工する方式に変更になったり、露出計の採光のためにファインダー光路上のミラーをハーフミラーに変更したりといろいろあります。
ファインダー光路上のハーフミラーのおかげでTTL測光を実現しましたが、それと引き替えにファインダーが若干暗くなりました。

お預かりしたカメラは撮影時ミラーアップのままになってしまう事があり、お客様がミラー駆動機構に若干の給油を行ったのですが、症状が再現してしまったとの事で各部点検整備を含めてお預かりしました。
外観は大変きれいなカメラでしたが、よく見るとフレックスミラーが剥がれて挟まっています・・・これは一大事です。早速緊急手術をして挟まったミラーを摘出しての位置に貼付けました。

分解して整備を行います。

ファインダーの整備中ですが、光路上には目障りなカビが発生しています。
R0012393.jpg
奇麗に清掃しましょう。

問題のミラー駆動機構は取り外して洗浄液で古いグリスと油を取り除き、新たに注油、グリスアップを行いました。
R0012392.jpg
ミラー関係を触ったときはミラーの調整も必要になります。
これで当初の問題点は解決しました。

組み上げて露出計の指示値をみると針の動きが極端に悪く、調整範囲を超えています。
今回は採光用のハーフミラーも新品に変えていますので、露出計ユニットに問題がありそうです。
R0012381.jpg
原因は肝心な光センサであるCDSでした。
このカメラのCDSは専用設計でカメラに合わせた特殊な形をしており、受光域がが二つに分かれた2ステージタイプです。
その片方のステージが光に殆ど反応しなくなっており、指示値を鈍い方向に引っ張っています。
幸い不良なステージは周辺部でしたので、今回は中心部だけで露出計として機能するように露出計の回路を組み直しました。
R0012402_2.jpg
調整中です。

最終的には近似値の固定抵抗を使用します。
R0012404_2.jpg
弊店ではなるべく調整値に近づけるために、細かい間隔で抵抗を用意してあります。

特性をフラットに近づけるのに苦労しましたが何とか実用レベルには持って行けたと思っています。

今回は42mmF1.2もクリーニングでお預かりしましたが、絞り連動機構の動きが鈍くなっていました。
これもPEN-FTのミラーアップ不具合を起こす一要因です。
ここは清掃でもとの動きを取り戻しました。

修理完了です。
_DSC1350_2.jpg
PEN-FTの標準レンズは38mmF1.8, 40mm F1.4, 42mm F1.2の3本がありますが。
お預かりした42mm F1.2はレンズが大きくて迫力がありますね。
このカメラまだまだ使えますよ。


OLYMPUS PEN-FT

製造:オリンパス(1966年)
形式:35mmハーフサイズ一眼レフカメラ
シャッター:チタン幕ロータリーシャッター
シャッタースピード:B,1~1/500秒
レンズマウント:オリンパス PEN Fマウント
露出計:内蔵TTL(Cds使用)露出計 TTLナンバー合わせ方式
発売価格:46.000円(42mm F1.2付)



追記:

露出計受光素子は昔はセレン光電池でしたが、今は形状によっては太陽電池で代替することが出来ます。
しかし今回のCDSは明るさにより電気抵抗値が変化するもので太陽電池では代替できません。
CDSの代替に使用できそうなIC内蔵素子も発売されていますが、電源の最低電圧保証範囲が1.5V以上ですので、1.5Vの電池一個しか内蔵できないカメラでは少しでも電圧が落ちたら動作が不安定になり、代替使用が難しいのが現状です。
また、形状もカメラはどんどんコンパクトになりましたので、たとえ電源電圧の問題をクリアしたとしても物理的にも組み込めない物が殆どです。
ですので、一つのカメラの機能を回復させるために部品取り用のカメラが1台犠牲になってしまいます。
2台の使えないカメラが出来てしまう事を考えれば仕方ないのですが。
今回の生き残った部品を使った代替回路による修理は、オリジナル性は失われますが一つの方法だと思っています。

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