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旭光学工業のPENTAX KXが各部点検整備で持ち込まれました。

はじめにお断りしますが、ここで登場するKXはデジカメのK-xではなく、旭光学工業が1975年に発売した35mmフィルム一眼レフPENTAX KXです。デジカメの情報を求めてたどり着いた方ごめんなさい。

1975年旭光学工業はベストセラーのSPを始めとするM42スクリューマウント機製造に終止符を打ち、バヨネットのKマウントを採用したKシリーズを発売しました。
Kシリーズは当初KM,KX,K2の3機種を発売しましたがそのうちマニュアル機はKMとKXです。
R0012050_2.jpg
スクリューマウントの最終マニュアル機SPFをバヨネットマウントにしただけのKMに対して、KXは露出計に応答性の良い受光素子(SPD)を使用した追伸式露出計を採用したり(KMはCDS)、プリズムのメッキが銀メッキ(KMはアルミ)であったり、絞りをファインダー内から確認できたり、細かいところでグレードに差をつけてあります。 KM,KXの大きさはSPFとほぼ同じで、大きすぎず小さすぎずで実用機として使いやすい大きさです。
シャッターや巻き上げ機構は180万台製造の実績のあるSPシリーズとほぼ同じで、信頼性は抜群です。
もちろんそれまでのレンズもマウントアダプタKをつければ使うことが出来ます。

Kシリーズはちょっと登場が遅かったために、オリンパスのM-1から始まった小型化の波をもろに受けてしまい、製品として発売していた期間が極端に短く台数が少ないのが残念なところです。

お預かりしたカメラを見てみましょう。
外から見た分にはモルト劣化程度なのですが、カメラテスターで調べてみると、
スロー不安定、高速幕切れ、中速域でもでも時々エラーが出るなど作動音も聞き慣れた音と違うような気がします。

まずは通常の整備を行って、油ぎれ、埃の混入などのよくある不具合原因を取り除いてみました。
R0012148.jpg

それで動かしてみましたが、注意深く観察すると必要がないときもスローガバナが動いています。
さんざん原因を探りたどり着いたのはこちら。
R0012154_2.jpg
写真の真ん中のシャフトはシャッター管制部の設定をスローガバナに伝えて、必要なときにスローカバナが動作するようにするシャフトなのですが、上側の金具の取り付け位置がずれいて毎回スローガバナーを動作させていました。どうも取り付けねじが緩んだようです。
ここは正しい位置にしてねじを締め付け直しました。

それで動作させてみますが、やはり動きがおかしい。
シャッターを切るごとに動作が違います。
ひどいときはシャッター幕が端まで走り切りません。
R0012175.jpg
このあたりはちょっとSPと違った仕掛けが仕組まれています。
シャッターのブレーキ部品を固定するねじが緩んでブレーキ金具が傾いて幕を途中で止めてました。

今回は緩んではいけないねじが2つも緩んでいたので心配になり、要所のねじはすべて点検しました。

ファインダー清掃、露出計調整をして完成です。(レンズは弊店のものです)
_DSC1316_2.jpg
余計な味付けなしでオーソドックスだけど使いやすいし飽きもこない。
こんなシングルモルトウイスキーみたいなカメラって最近ないですね。
私も個人で1台所有していますが、なかなか良いカメラです。

このカメラまだまだ使えますよ。

ASAHI PENTAX KX

発売:旭光学工業(1975年6月)
形式:35mm TTL露出計内蔵、フォーカルプレーンシャッター式一眼レフカメラ
シャッター:機械式布幕横走りフォーカルプレーンシャッター
シャッター速度:B,1~1/1000秒(Xシンクロ1/60秒)
マウント:ペンタックスKマウント
露出計:SPD使用TTL追伸式露出計
特記事項:ファインダー内絞り表示、ミラーアップ、プレビュー機構あり
発売時価格:49,100円
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