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カメラ修理は横浜カメラサービス - yokohama-camera-service.com
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今回はCanon FTbの分解整備です。
R0012973.jpg
Canon FTbというと次のAシリーズに較べると硬派なイメージを受けるのは私だけでしょうか。
各部のカッチリした作りは今でもガタが来ていません。
マニュアル専用の普及期で同世代のカメラとしては、minolta SR-T101, Pentax SP, Nikomat FTn、Konica FTA辺りが該当します。どれもまじめな作りで大切にお持ちになっている方が数多くいらっしゃいます。

このカメラの特徴的なのはファインダーのコンデンサレンズに仕込まれたハーフミラーで露出計の受光部へ光を導いているところです。
R0012992.jpg
Canonの説明によると「コンデンサーレンズを斜めに切断し、その傾斜面を蒸着処理で半透明化して張り合わせ、 ファインダー用光路と測光用光路を形成するカットコンデンサーが使用されている」とのこと、F1も同じ仕組みです。

内部の汚れとモルトの劣化は激しかったのですが、カメラの機構部分の整備は問題なく終了しました。

しかし今回の問題はこれからでした。
下の写真はファインダープリズムを外したところですが、横のスペーサーの紙が折れています。
R0012981.jpg
分解時に何となく気になって撮影した物です。

ファインダーの部品を一通り清掃して、写真の折れたスペーサーをまっすぐに直してプリズムを置いたのですが、下のコンデンサーレンズと当たってしまいます。

あれ?なんでこのプリズムの下面凸レンズになっているんだ???
R0013005.jpg
FTbのプリズムの下面は平面・・・・そうです、違うカメラのプリズムと入れ替えてありました。
下面が凸レンズになったプリズムはオリンパスのOM-1や、ペンタックスMシリーズなどコンデンサーレンズを使用しないタイプのカメラのものです。

たまたまスペーサーの紙が半分に折れて挟まっていたため、今までプリズムとコンデンサーレンズがゴッチンコしなかったようです。おそらく視野率もかなり落ちていたと思われます。

お客様に連絡し、プリズムは同メーカーの互換品と交換しました。
R0013004.jpg
並べてみると違いがわかりますね。

CannonのFXやFTbはプリズムをモルトの腐食から守るはずのカバーがつんつるてんで、カバーの切れ目から加水分解したモルトが入り込み、プリズムのメッキ面を侵してしまいます。このカメラも過去に同様の症状があり、その修理の際に不適合なプリズムと入れ替えられてしまったと勝手に想像しています。

ビックリする事件もありましたが復活しました。
_DSC1410.jpg
(レンズは弊店のテスト用レンズです)

いいですね。この時代のマニュアル機。
_DSC1412x.jpg

このカメラまだまだ使えますよ。


Canon FTb

発売:1971年3月
型式:35mmフォーカルプレーンシャッター式一眼レフカメラ
シャッター:横走り布幕フォーカルプレーンシャッター
シャッタースピード:B,1〜1/1000秒
露出計:Cds使用、追針式
発売時価格:
     74,000円(FD55mm F1.2付き)
     57,000円(FD50mm F1.4付き)
     49,800円(FD50mm F1.8付き)
     35,000円(ボディ)
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